皆さんは地震や台風など自然災害に備えて食料の備蓄や防災グッズの準備をしていますか?
日本では数年おきに大きな地震が発生しています。
さらに近年では大雨による河川の決壊、浸水被害が毎年のようにどこかで発生していますね。
こちらでは防災セットと揃えたい防災グッズについて、車いすの障がい者である私とご近所のお年寄りの井戸端会議でそれぞれの被災経験などから選んだ防災グッズ、準備しておきたい備蓄品についてご案内します。
高齢者・障がい者向けの防災セット
東日本大震災以降も、大阪北部地震、熊本地震、北海道胆振東部地震、そして、令和6年能登半島沖地震。
この10数年の間に、たびたび大きな地震に見舞われています。
転ばぬ先の杖、もしもに備えて準備をしておきましょう!
高齢者に適した防災セット(キャリー付リュック)
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キャリーバックのように転がすこともできれば背負うこともできる、リュック型の防災セットです。
足腰がしっかりしていても長時間背負うのは辛いですよね。そんなとき、キャスターがついたタイプなら転がして運べるので便利です。
また、リュックとキャリーが取り外せるので、避難所では給水車から水を運ぶときなど活用できます。
車いす利用者に適した防災セット
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車いすユーザーの場合
防災リュックを背負うことができないため、前で抱えるようになります。
高齢者には優しいキャスター付のタイプでは、逆に太ももや膝にキャスター部分が当たって痛いのでおすすめしません。
避難所生活の経験から
車いす生活になる前、東日本大震災のとき仙台で帰宅困難者になり、避難所生活を体験した経験からいくつかのこだわりがあります。
- クッション性の高いマット
- スマホ・携帯電話の充電
- 明るいライト
- カイロ(冬)冷えピタ(夏)
- 大きいサイズのウェットティッシュ
さらに車いす利用者としての視点も加えると、すべてを満たすセット内容のものは難しい。
であれば、「基本になる防災セット」を選んで、必要なアイテムを追加していくようになります。
その基本となる防災セットにおすすめなのが「ラピタSHELTERプレミアム」です。
ラピタSHELTERプレミアム
オレンジポーチ
撥水加工リュック×1 | サイズ:H52cm×W34cm×D17cm 容量:約30リットル 重さ:670g |
多機能ダイナモラジオライト×1 | ライト/AM/FMラジオ、手回し蓄電機能 スマホ・携帯電話充電可能 |
防滴調光ランタン×1 | 明るさを3段階で調整できるランタン |
乾電池(テスト用) | 単三電池 4本 |
防災アドバイスブック×1 | 応急処置の方法などを記載 |
みどりポーチ
非常時用簡易トイレ トイレONE3枚入×1 |
吸水シート圧着した凝固剤不要の簡易トイレ |
目かくしポンチョ×1 | 着替えやトイレ時の目隠しにもなります。 サイズ(使用時):幅99cm×高さ1m19cm |
全身ドライシャンプー 250ml×1 | 髪だけでなく、水が無くても全身洗えるシャンプー |
コップ付き歯磨きセット×1 | 組み立て式の歯ブラシとコップ |
マスク×1 | 新型コロナや作業時の粉塵予防に |
水色ポーチ
防災エアーマット AIR GOLON ×1 | 簡単に膨らませるエアーマットで |
ハイブリッドレスキューシート×1 | アルミブランケット、災害用保温シート |
レスキュー寝袋×1 | アルミ素材の寝袋タイプ |
アイマスク・耳栓×1 | 快眠のために |
圧縮タオル×1 | 水にひたすと、ふんわりタオルになります |
赤ポーチ
らくらく圧縮袋×1 衣類を圧縮して保管できます袋 |
|
蓄光ホイッスル×1 | 緊急時には大音量95dbで助けを呼べます。 |
ぱぱっとレインコート×1 | 透明レインコート容量:6L |
救急セット×1 | 不織布サージカルテープ 包装されたガーゼ3枚 |
白ポーチ(M)
保存水500ml×3 | 賞味期限:製造日より7年 |
白ポーチ(S)
選べる非常食タイプ
非常食タイプ1 アルファ米×3 |
白飯、わかめごはん、五目ごはん 賞味期限:製造より約5年 |
非常食タイプ2 レトルトおにぎり×3 |
うめしそ・こんぶ・五目 賞味期限:製造より約5年 |
正直、これでも十分とは言えないです。
ただ、ラピタSHELTERプレミアム 1人用のセット内容には最低限のアイテムが揃っています。
なので、入れ歯洗浄剤や噛みやすい「ソフト食」など必要なアイテムを個別に購入し備えて下さいね!
災害時は避難所も衛生環境が良くないため感染症に考慮した防災グッズもは欠かせません。
災害時持ち出しリスト(高齢者・障がい者)
持病のくすり | おくすり手帳 | 血圧記録ノート |
かかりつけ医の情報 | 保険証・診察券 | 障がい者手帳 ・身体障がい者 ・精神障がい者福祉手帳 ・療育手帳(愛の手帳) |
母子手帳 | 献血手帳 | 難病の証明関係 ・特定疾患医療受給者証 ・特定疾患登録者証 ・特定医療費(指定難病)受給者証など |
スマホ・携帯電話。 視覚障がい者の方は白杖、聴覚障がいの方は補聴器用や電話お願い手帳、手話ノートなど |
高齢者や障がい者にかぎりませんが、持病があれば処方されている薬を持っていきます。
お薬手帳や血圧記録ノートがあれば一緒に持って出ましょう。
難病など特殊疾患の場合
かかりつけの病院や主治医情報、難病手帳など身体の状況や治療内容が分かるものを持っていきましょう。
妊婦や乳幼児と一緒に避難するときは「母子手帳」や子どもたちの心が落ち着けるものがあれば持って出ましょう。
災害は健康な人でもストレスを感じて血圧が上昇したり、体調を崩しやすいです。
高齢者や障がい者、妊婦などはさらに影響を受けやすい面があります。
日常の健康状態が分かる「血圧記録ノート」や「お薬手帳」があると、避難所のボランティア医師も診察や薬の処方がスムーズです。
自宅やマンションの建物に被害が無く、危険が迫っていなければ、無理に避難する必要はありません。
避難所の生活はプライバシーの確保が困難なうえに不便です。
被災後、自宅や自室で生活ができれば、心身両面で負担を軽減できます。
ひとりが不安という方は避難所に行くようにしましょう。
防災グッズ 備えておきたい10選
エアマット(夏)寝袋(冬)
公共施設や学校の体育館が指定されることが多い避難所。
冷たく硬い床に、気持ちだけの薄いシートを敷いて横になっても体が痛くて眠れません。
避難所の床
じゅうたんの敷いてないフローリングの床です。高齢者や障がい者だけでなく、健康な人でも2日間過ごせば悲鳴が上がりますよ。
段ボールベットなどのクッション性のある寝具が支援物資で届くまで1週間ほどかかりますから「エアマット」「寝袋」などは準備しておきたい防災アイテムです。
自分で息を吹き込んで膨らませることが可能で腰や下肢が弱くクッション性を重視したい人は厚み約5cmのエアーゴロン 不織布一体型がおすすめです。
高齢者向け「ものすごい防災セットプレミアム」車いすユーザー向けに紹介した「防災セット ラピタプレミアム」に含まれています。
心肺機能に不安がある方は自動で膨らませることができる「自動膨張式 エアーマット」が良いと思います。
寝袋(解放可能なタイプ)
冬場の避難時には寝袋も必要です。筒状タイプでは身体的に厳しかったり、介助する際に不便ですから解放できるタイプを選ぶと良いです。
●使用サイズ:約180cm × 75cm、帽子30cm
●収納サイズ:約35cm × 18cm
●適正温度:5℃~20℃
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ライフジャケット
近年、地震よりも被害が多発している大雨による道路の浸水、河川の氾濫。
警報から数十秒・数分で揺れてしまう地震の場合、健常者でもできることは限られて、車椅子ユーザーはさらに無力で転倒を避けることが精一杯の可能性が少なくない。
でも、道路の浸水や河川の氾濫、土砂崩れなど大雨が原因の自然災害は早めの避難で助かります。
沿岸部や河川の近くにお住まいの方は、もしもに備えてライフジャケットの準備もしておきたいですね。
モバイルバッテリーと急速充電器
スマホ、携帯電話の充電ができるモバイルバッテリーは必須の防災アイテム。
すでに所有している方も日常的に使用する物とは別に避難時に持ち出す防災リュックに入れておきたい。
3日間の目安の容量
10000mAh:iPhone1台なら3~4回のフル充電が可能。
家族3人なら20000mAh程度の大容量のものが良いと思います。
さらにモバイルバッテリー本体とACアダプター(電源コード)も急速充電に対応したものを選びましょう。
乾電池タイプも必要
電力の復旧まで3日以上を要する可能性も十分あるのでアルカリ電池と電池式充電器も準備しておきましょう。
半年に1回くらい実際に充電に使って、その後、改めてモバイルバッテリー本体をフルチャージ(充電)して防災セットのなかに入れておきましょう。
ウェットティッシュ大判
ウエットティッシュも便利ですが、大判サイズは体も拭けるので清潔な環境を保つ防災グッズです。
車いすで生活をされている方など、銭湯の無料開放や仮設のお風呂が出来ても入浴が簡単ではありません。
重たくないので防災セットに入れておきましょう。
●サイズ:600 × 300mm
●成分:精製水、プロピレングリコール、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ベンザルコニウムクロリド、ヘチマエキス
ウェットタオルワイド30枚入[600×300mm]
懐中電灯とヘッドライト
センサーライトですが、懐中電灯、常時点灯モードで卓上ライトとしても活用できる。
●サイズ:幅45mm × 奥行45mm × 高さ195mm
●電源:単3型アルカリ乾電池×3本(別売)
●質量:130g
ライテックス 懐中電灯付LEDセンサースリム
停電や夜間移動のために準備しておきましょう。
手持ちの懐中電灯やLEDライトに加えてヘッドライトも家族分準備しておきたい。
車いす生活になる前は釣りに行っていたのですが、夜釣りの際に実際に使っています。
先日停電があった時もにも活躍しました。
価格は安いですが十分使えます。
しかし、バンド固定箇所がプラスティック製なので乱暴し投げたりすると折れてしまいヘッドライトの意味がなくなります。
ライトの明るさはスイッチを押すごとに1灯、8灯、21灯の3段階で4回押すと点滅。
ヘッドライトにはスマホの簡易充電機能のあるタイプも販売されているため上手に活用すると良いです。
折りたたみ伸縮杖
震災時は道路に亀裂が出来たり、地盤が沈下したり、がれきが散乱していて歩きにくいことがあります。
そんなとき、いつもは使わない方も杖があることで楽に歩けますから、自力で非難したいと考える方ほど準備しておくことをおすすめします。
老眼鏡や度数調節メガネ
日ごろから眼鏡(めがね)をかけている方は予備のメガネを準備していると思います。
老眼鏡などは必要な時だけ使うことが多く、予備を準備していないようです。
ホイッスル&変わった音のブザー
行政のサイレンや放送。
ガスや家電の警報音。
車のクラクションが鳴りっぱなし。
ブザー音より笛の音
体験した人なら分かりますが、防犯ブザーや警報ベルなどの電子音は震災直後からしばらく鳴りっぱなしです。
電子音では気付いてもらえない恐れがあるのでおすすめしません。
レモン 緊急用呼子笛 IDカード付
紙おむつは使わない人も!
日常使わない高齢者、障がい者の方も避難所ではトイレに長い列ができますし、車いす対応のトイレが避難所にない可能性もあります。
発生から数日後に開設される福祉避難所に移動できるまではオムツが必要になるかも知れません。
アクティ消臭パンツの長時間タイプは、ほかの大人用オムツに比べてやや値段的に高いのですが吸収力やお腹を下している時に我慢できなかった時もガードしてくれたり、個人的に一番信頼しているのでご案内しています。
●医療費控除対象品
●たっぷりの吸収量で長時間も安心
●男女兼用
吸収量目安・・・おしっこ約5回分
アクティ 消臭パンツ 長時間タイプ L-LL(16枚入)を楽天でチェック
簡易トイレと携帯トイレ
自宅の洋式トイレにセッティングすれば、水なしで使える簡易トイレセットです。
1回あたり50円~60円で災害などの非常時だけでなく、断水時やマンションでは停電時にも役立ちます。
簡易トイレは便座にセッティングするタイプですが、携帯トイレは外出中や渋滞の車内で利用するタイプです。
1つ当たりの単価が高いので紙おむつがあるならビニール袋に入れて代用することもできます。
カセットコンロとガスボンベ
災害でガスや電気が供給が止まってしまうとガスコンロ、IHコンロは使えません。
そんな時に役立つのがカセットコンロですね。
使い捨てのガスボンベを装着すれば利用できるので被災後、自宅で過ごすなら必須のアイテムです。
備蓄品 災害に備えてストックしておきましょう!
これまで災害備蓄は家族全員が3日間過ごせる程度を推奨してきました。
しかし、現在は最低3日間、7日間(1週間)を推奨する自治体や防災士など専門家が増えています。
1週間の備蓄が推奨される理由
内閣府が平成26年、30年に公表した防災白書では「公助の限界」が指摘されました。
公助とは災害において必要とされる考え方、三助のうちの1つです。
防災三助
自助:自身や家族の身は自ら守る。
共助:近隣、地域で助け合う。
公助:行政の備蓄や消防救助など。
大規模災害では行政、消防、警察、自衛隊、医療機関など機能にも限界あります。
自分たちでできる防災対策、1週間は自宅で過ごせる程度の備蓄を準備しておくことが、重要になります。
1日に必要な1人分の水量
1日あたり1人が必要とする飲用、調理用の水は3リットル程度といわれています。
体が不自由な高齢者、障がい者はトイレなどで周囲に迷惑をかけたくないと、水を飲まないことがあります。
しかし、脱水になる方が大変なので水はしっかり飲みましょう。
ソフト食と栄養補給ゼリー
やわらかい食事
高齢になると固いものが噛めない、飲み込みにくかったりします。ソフト食など簡単に噛めるものを備蓄しておきましょう。
栄養補給ゼリー
量もそれほど食べられなくなりますから、高カロリーの栄養補給ゼリーなどを活用しましょう。
ソフト食
また栄養補給ゼリーばかりでは飽きます。ペーストではなく食べ物の原型を残したやわらかい食事です。
通販が多いですが、最近ではドラックストアーやスーパーでも販売しています。
最近、新たに購入を考えているのが箸も食器も不要なアルファ米の「おにぎり」です。
治療食・アレルギー対応食
食物アレルギーを持っている方や慢性疾患(高血圧、糖尿病など)で食べられる食材に制限がある場合など、特殊なものは余分にストックしておきましょう。
これは高齢者や障がい者に限らず、多くの人に言えますね。
日常備蓄が注目されてます
日常品を少し多めに備える「日常備蓄」という考え方が広がっています。
高齢者の方なら入れ歯洗浄剤や紙おむつ、使い捨てのコンタクトレンズ、冬場ならホッカイロなど。
入歯洗浄剤
歯磨きとおなじく、入歯の洗浄も毎日の日課ですよね。1箱余分に買って防災セットの中に入れておきましょう。
使い捨てコンタクトレンズ
避難生活では衛生面に不安があるため、コンタクトを利用しているなら使い捨てタイプがおすすめです。
使い捨てマスク
大きな地震後は室内でも見えないホコリが大量に舞っています。
浸水被害後の屋外などは土や砂が舞い上がっているのが分かるほど。
体力が弱っている高齢者や病弱な方は避難生活で風邪など感染症の予防にもなります。
マスクも防災グッズのひとつとして準備しておきましょう。
使い捨てカイロ
高齢者や女性、下肢障がいの方は高い確率で冷え性。
もしも、冬場に災害が発生して停電になたら暖房が使えません。
寒さは高齢者、障がい者には辛いです。
足腰、関節の動きを悪くさせたり、血圧を高くさせるのでヒートテックの肌着とあわせて防寒用の防災アイテムとして日常備蓄しておきましょう。
消臭剤
多くのご家庭に置いてい消臭剤は自宅でも避難所でも色んな場面で活用できます。
銭湯の無料開放や自衛隊が仮設のお風呂を設営するまで入浴もできませんから、夏場は必須です。
転倒防止の防災グッズ
サイズや種類は様々ありますので自宅の環境に合ったものを選んでください。
車いすの方は自分で取り付けが不可能と思いますので、自治体のシルバーサービスなどを活用して下さい。
高齢者や障がい者、小さな子供がいるご家庭では家具や家電製品が倒れないよう文字どおり防災しておきましょう。
家具転倒防止伸縮棒 ホワイトアイリス
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